一般社団法人日本臨床検査学教育協議会

コラム/エッセイ

第19回日本臨床検査学教育学会学術大会を終えて

臨床検査の未来を考える二日間
~未来を担う世代に光をあてて~

令和7年8月21-22日の2日間にわたり、岡山大学鹿田キャンパスで第19回学術大会を岡山大学が主管となり開催しました。当日は全国の臨床検査技師の教育に関わっている学校から500名を超える多くの教員・学部生・大学院生その他の皆様にご参加いただきました。教育や国家試験に関する発表や議論、あるいは最先端の研究に関する発表まで多くのセッションでにぎわいました。参加者ならびに関係者の皆様にこの場をお借りして厚く御礼を申し上げます。

今回の開催を担当することになり、テーマを大学の教員全員で考えた結果、「臨床検査の未来に灯火を―挑戦する若手活躍の場―」とさせていただきました。岡山での大会では、臨床検査教育の将来を担うであろう若手や女性の人達に活躍の場を与えることを意識してプログラムを構成しました。シンポジウムの演者や座長、あるいは一般演題の座長にも若手・女性教員を多く配置して、活躍していただけたと自負しております。来年以降も学術大会での、若手・女性教員の皆様の活躍を期待しております。どうぞよろしくお願いいたします。

学会運営のリアル
~持続可能な学会運営をめざして~

学生・教員が一緒に大会を運営

学会の運営で当初困ったのは、ランチョンセミナーに手をあげてくれる企業様が見つからないことでした。製薬企業や検査機器企業をはじめ各社の反応は厳しく、最終的にランチョンセミナーは開催せず、皆様には学内の生協食堂を含め、近隣の飲食店をご紹介することで対応をお願いする判断となりました(お食事マップを準備しましたが、どのくらいお役に立ちましたでしょうか?)。

 協議会からは開催にあたり、これまでいただいた御支援に上乗せして、追加での御支援もいただく配慮をいただきまして、お蔭様で学会を運営することができました。坂本秀生理事長、小野川傑事務局長、勝田仁学会運営委員長をはじめ、協議会会員校の皆様に改めて御礼を申し上げます。運営を担当してみますと、学会開催にあたっては財政面での問題は必須(どうしても経費がかかる)であり、今後も協議会からの支援を継続していただけるよう伏してお願い申し上げる次第であります(そうしないと、あとは学会参加費の値上げくらいしか方法がないと思います)。

 同時に今回の大会では経費削減に向けた取組として、抄録集の印刷(冊子)を廃止して、PDF化してホームページ上で閲覧できるようにいたしました。PDF化したことで演題公募の延長にもスムーズに対応できましたし、今後はアプリなどで閲覧できるようになっていくのではないかと考えております。

やっぱり「集う」ことが大切
~共に集い、共に高め合う場として~

さて、19回大会で復活させたのが、参加者による情報交換会でした。当然ながら、参加費とは別料金で設定しましたが、予想を上回る多数の御参加をいただき、こちらもまた大変盛り上がりました。個人的には、2日間の開催期間中で一番皆様のテンションが上がっていたのではないかと思っています。用意していたアルコール飲料はすべて飲み干されたそうで、閉会後も名残惜しそうな方が多数おられたのが印象的でした。協議会の会員同士の「飲みにケーション」も大切だ!と強く思いました。翌日も熱のこもったセッションが続き、閉会式では優秀演題発表者の表彰が行われました。表彰者は別表の通りです。来年の本学会は九州大学医学部保健学科さんの主催で馬出キャンパスで開催されます。皆さま、福岡でお会いしましょう。来年度も、暑い夏に、熱い発表とディスカッションが行われることを期待しております!!

筆者:廣畑 聡(ひろはた さとし)

岡山大学医学部保健学科