コラム/エッセイ
法医学の卒業研究 (3)

実験から見えてきた真実
― データが導いた研究の結論
最終的に実験で得られた結果は、成傷器の長さや面積が異なることで飛沫血痕の形状や付着する位置に規則性があり、付着した血痕を観察することで“成傷器が事件現場に無くてもその形状や長さを推定できる可能性がある”、“成傷器が事件現場にある際は、被疑者の身長を割り出せる可能性がある”ことを得ました。また、最初に触れました事件現場の飛沫血痕の形状も再現する事ができ、この血痕形状は出血者単独の飛沫では形成不可能であり、他者が介在してかつ、事件現場に落ちていた成傷器を用いなくては形成不可能であるという結論に至りました。
卒業研究のその先へ
― 学生たちの未来に願うこと
この結果を2025年8月に開催された第19回日本臨床検査教育学会学術大会で発表しました。加えて、論文としても投稿を行い、学部学生のうちに学会発表と論文投稿を成し遂げるという行事を毎年恒例で行っています。これはコロナ禍で集団で何かをする機会を奪われた今の世代への我々の貢献でもあり、学生時代に一致団結して何かをやり遂げる思い出づくりにもなるという“ガクチカ”(学生時代に力を入れたこと)にもなり、就職してからも、この力がなにかの役に立ってくれればと考えています。
最後に、私の研究室では成し遂げた卒研テーマに基づいて、メンバー学生が劇団員として役になりきり、オモシロ写真を撮ることが恒例となっていますので今回もオモシロ写真を撮影しChat GPTを使ってアメコミ風に加工しました。
