コラム/エッセイ
臨床検査技師の新たな職域:臨床培養士 (1)

臨床培養士とは
臨床培養士とは、再生医療・細胞療法に用いる細胞の培養・加工・品質管理を専門的に担う技術職で、日本再生医療学会が認定する比較的新しい専門資格です。再生医療・細胞療法では、患者さんやドナー由来の細胞を培養・増殖・加工して治療に用いるため、細胞の取り扱いには高度な知識と技術が必要になります。臨床培養士は、その細胞加工プロセスを安全かつ高品質に実施する高度専門職として位置づけられています。臨床検査技師は、医学・医療の知識に精通し、機器・器具類の取り扱いにも習熟しています。さらに、細胞培養・治療に関連する各種検査およびシステム開発にも取り組むことが可能で、再生医療・細胞療法を担う臨床培養士として最も適任である職種と考えています。
山口大学における臨床培養士育成の取り組み
山口大学・大学院医学系研究科・保健学専攻博士前期課程・生体情報検査学領域では、全国に先駆けて2015年より「再生医療・細胞療法を担う高度な医療専門職の育成コース:臨床培養士養成課程」を開設しました。本課程では、学部を卒業し臨床検査技師の国家資格を取得した大学院生や、すでに臨床検査の現場で実践経験を積みながら更なるスキルアップを求める臨床検査技師を対象に、次世代の医療技術として期待される再生医療・細胞療法を担う医療専門技術者である臨床培養士を育成しています。日本再生医療学会から認定(2年間の実務経験が免除)された正式な教育機関としては全国初・全国唯一であり、文部科学省からも「日本の再生医療・細胞療法発展のために必須の人材育成教育機関である」と高評価を頂いています。

