一般社団法人日本臨床検査学教育協議会

コラム/エッセイ

臨床検査技師の新たな職域:臨床培養士 (2)

これまでの実績

2019年度に日本再生医療学会が認める教育機関となって以降、日本再生医療学会認定の臨床培養士資格試験に本課程の修了生全員が合格(46名)しています。全国における臨床培養士資格試験合格率が50%に満たない現状で、本課程修了者の合格率は毎年100%を維持しており、日本再生医療学会からも高く評価されています。本課程を修了し、臨床検査技師の国家資格+修士の学位+臨床培養士のライセンスを取得した人材が、大手再生医療関連企業および再生医療を実践する大学病院等に就職しており、臨床検査技師の新たな職域として確立されつつあります。
さらに本課程の実績が日本再生医療学会に評価され、2025年度より再生医療・細胞療法課程の中で「再生医療・細胞療法学演習Ⅰ」及び「再生医療・細胞療法学演習Ⅱ」の単位を取得した学生に対して、本学から「再生医療・細胞療法コース・実技修了証明書」を発行することにより、臨床培養士の実技試験が免除される事となりました。すなわち大学院在学中に臨床培養士のライセンス取得が可能となりました。

大学院が担う高度医療専門職の育成

今後、大学院課程における臨床検査技師の教育は、日本の医療にとっても、臨床検査技師という職種にとっても極めて重要となってきます。高度な知識と技術を修得した臨床検査技師は、治療以外の業務を分担できる最も医師に近い医療専門職として、その存在意義をしっかりと示すことができると確信しています。

筆者:野島 順三(のじま じゅんぞう)

山口大学 大学院 医学系研究科 生体情報検査学